人生きちきち

適当にいきたい

流されそうになった

今週のお題「人生最大のピンチ」

小さい頃、母と大きな川に遊びに行きました。当時私は泳げなかったので、浮き輪に乗って、浅いところでプカプカ浮いていました。段々慣れてきたので、スリルを求めて水深が深い所にいったのですが、これがいけませんでした。

今考えるとほんとにアホなんですが、足で歩いて、つま先で蹴って、どんどん川の奥にいきました。すると、ある所から、足が水底に付かなくなり、桃太郎ばりの川流れが始まりました。

しかし、そんな私にも、助け船が残されていました。そうです。母です。

陸で私のことを見守っていてくれた母が気付くよう、大声を出して、手をブンブン振って助けを求めました。すると母は、

ヾ(´∀`)

と、めちゃくちゃ笑顔で手を振り返してきました。私のクソ程小さい声は、川の音にかき消されたようです。

違う!!違うお母さん!!!!!と思いながら、首を思いっきり振り、更に大声を出し、手を振ると、

ヾ(´∀`)ノ

更に大きく手を振り返してきました。まじでいい笑顔だった。

(でも母の立場で考えると、なんか言ってるな~って感じで手振られたら、そりゃ振り返すよな…)

 

流されていく間、浮き輪をバンバン叩き、色んなジェスチャーをやってみましたが、母は陸を歩きながら、笑顔で手を振ってくる。私の顔に悲壮感が足りなかったんだろうか。

流されてる間、まじで死を覚悟しましたが、母が死と無縁の笑顔だったので、少しウケました。

 

結局、しばらく流されたところで偶然浅瀬に流され、現在は無事インドア陰キャの社会人になりました。親孝行がんばります。